SESSIONS special
(Sorry, English version coming soon!)

ここでは、彼らの数あるセッションの中でも特に重要なものを選んで取り上げます。


V.A. The Music Of Marc Bolan & T Rex - Legacy(updated on 06 Dec 01)
Keats (updated on 23 Feb 00)
Panarama (updated on 28 Feb 00)
Marylin Miller(updated on 07 Oct 00)
10cc(updated on 01 Apr 00)
Scotch Mist(updated on 24 May 00)
Camel(updated on 19 Jun 00)
Dollar(updated on 18 Mar 03)
Freudiana(updated on 22 Oct 00)
Ladyhawke (original sound track)(updated on 20 Dec 00)
APP(updated on 20 Dec 00)
Alan Parsons(updated on 04 Mar 01)
Christyan
Fish
Paris
Elton John
Rick Wakeman
Chris Rainbow
Akira Inoue
and so on

等を予定しています。まず手始めはKeatsから。以下、一枚ずつ更新していきます。


KEATS



Keats / Same


Colin Blunstone(vo)
Pete Bardens(kb)
Ian Bairnson(gt)
David Paton (b,vo)
Stuart Elliott(dr)

produced by Alan Parsons


ジャケ違い(Disky DC 883062)

APPのメンバーがEric Woolfsonの肝いりで組んだスーパー・バンド。当時はMelody
Maker等に全面広告が出るほどだったが、評判は何故かあまり好意的なものではなく、
個人的にはとてもよいと思うのだけれど、これ一枚きりのプロジェクトになってしまった。
Turn Your Heart Aroundがシングルとして出ているし、プロモ・ビデオもある。当時
流行の手法で、メンバーの演奏シーン(APPでは見られなかった事を思うと貴重!)
にもの憂げな表情の金髪美女の映像が無意味に(?)挟まるというもの。特筆すべきは
DavidがA-4でリード・ヴォーカルを取っている事と、彼とIanがそれぞれ2曲ずつ提供して
いる事。また、UK盤とUS盤とでは1曲だけだが収録曲が異なるので注意が必要。
なお、Keatsとは、かの有名な詩人に因んだのではなく、当時ロンドンにあった
Woolfsonお気に入りのレストランの名前から、というのはファンの間では結構知られた
話である。謎なのはこのジャケットのイラストの意味するところ。ご存知の方は教えて下さい。

UK, Japan, HollandUS
Side A
1. Heaven Knows (Bardens)
2. Tragedy (Blunstone, Elliott)
3. Fight To Win (Bardens)
4. Walking On Ice (Paton)
5. How Can You Walk Away (Paton)

Side B
1. Avalanche (Bardens)
2. Turn Your Heart Around (Bardens)
3. Hollywood Heart (Bairnson)
4. Ask No Questions (Bairnson)
5. Night Full Of Voices
(Blunstone, Elliott)
Side A
1. Heaven Knows (Bardens)
2. Tragedy (Blunstone, Elliott)
3. Fight To Win (Bardens)
4. Walking On Ice (Paton)
5. How Can You Walk Away (Paton)

Side B
1. Avalanche (Bardens)
2. Turn Your Heart Around (Bardens)
3. Give It Up (Bairnson)
4. Ask No Questions (Bairnson)
5. Night Full Of Voices
(Blunstone, Elliott)

LP 1984 EMI 5484(UK)内袋に歌詞とメンバーの写真。
LP 1984 EMI ST-17136(US)裏ジャケにメンバーの写真とバーコード、内袋なし。
LP 1984 1C 064 24 0174 1(Hol)
UK盤と同じ。
CD 1994 東芝 TOCP-8216(Jpn) 世界初CD化。歌詞、解説付きだがメンバーの写真はなし。当時、直前に発売が
延期され、私は生きた心地がしなかった!
CD 1996 Renaissance
RMED 00111(US)
ボーナス・トラックとしてAlanとIanのインタビューがついたお買い得盤。
CD1996 See For Miles SEECD 447(EC) 正確なタイトルは"Keats...Plus"。ボーナス・トラックはTurn Your Heart Aroundの
シングル・ヴァージョンなのだが、アルバムとどこが違うのか分からない……。歌詞なし。
CD1998 Disky DC 883062(Hol)ジャケ違い。Keatsより produced by Alan Parsonsの方が目立つぞ。写真なし。




PANARAMA



front cover (2nd issue)


back cover (1st issue)


Panarama /
Can This Be Paradise


Ian Bairnson(gt,vo)
Hermann Weindorf(kb,vo)
Chris Rainbow(vo)
Curt Cress(dr)
Dieter Peter Reit(b)
Berthold Weindorf(sax)

"In This World"Musicians
Hermann Weindorf(kb,vo)
Wesley Plass(gt)
Alphons Weindorf(dr)

Arranged and produced by
Bairnson & Weindorf

All are German pressing, 1982.

パイロット時代、イアンがただの一曲もリード・ヴォーカルをとっていないのは何故か?音痴
だからでも声が悪いからでもない。ケイト・ブッシュの初期のアルバム(或いはパイロットの
Creeping Round At Midnightでもジョン・アンダーソンのSong Of Sevenでもいいんだけど)
を聴いた事のある人は気づく筈だ。そう、彼の声はとても低いのである!でも、優しく深い、
それはそれは素敵な声だということは、この私が保証する。個人的には彼の声が一番好き
だと言ってもよい。ケイトも彼の声が気に入り、コーラスにも起用したのだという。彼自身、
歌う事は好きなのだけれど、声域が他の人と合わないから歌わないだけなのだそうだ。
その彼のリード・ヴォーカルが何と3曲も堪能できるのがこのアルバムである。これはイアン
と、Klaus Doldingerらとの仕事で知られるドイツのジャズ・ピアニスト、ヘルマン・ヴァイン
ドルフとのプロジェクトである(この後、ヘルマンはイアン抜きでPanarama名義のセカンド・
アルバム Protectionを出すが、そちらもなかなかよい)。彼も張りのあるいい声をしているし、
ゲスト参加のクリス・レインボウがまた素晴らしいので、このジャケットからはちょっと想像
できないかもしれないが、フュージョン全盛期の手堅い音作りだし、個人的にも絶対に
お勧めの一枚だ。隠れた名盤とはこういうのを言うのだと思う。

ただ注意して欲しいのは、パイロット・ファン(とクリス・レインボウ・ファン)は1st プレスを
買わねばならないということ。2nd プレスでは Honesty(ヴォーカルがイアンとクリス) が
In This Worldと差し替えられているからだ。インスト曲のDry Ice も捨て難いし、裏ジャケ
の写真にも注目したい。

(追記)最近、1st プレスのダイレクト・メタル・マスタリング盤(邦貨182円也。とほほ)を
見つけた。都合3種類存在する事になる。「ドイツじゃ実は結構売れたんじゃないのか?」
とはオヤマさんの弁。

1st issue2nd issue
Side A
1. Dry Ice (Bairnson, Weindorf)

2. When (Weindorf, Bairnson)
3. I Don't Know (Bairnson)
4. Out Of The Way (Bairnson,
Weindorf)
5. I Believe In You (Weindorf, Bairnson)

Side B
1. In My Life (Weindorf, Bairnson)
2. Run Away (Bairnson)
3. Honesty (Weindorf, Bairnson)
4. Video Fever (Bairnson, Weindorf)
5. Hairy Legs (Bairnson, Weindorf)
Side A
1. In This World (Weindorf, Briggs,
Votion)
2. When (Weindorf, Bairnson)
3. I Don't Know (Bairnson)
4. Out Of The Way (Bairnson,
Weindorf)
5. I Believe In You (Weindorf,
Bairnson)

Side B
1. In My Life (Weindorf, Bairnson)
2. Run Away (Bairnson)
3. Hairy Legs (Bairnson, Weindorf)
4. Video Fever (Bairnson, Weindorf)
5. In This World(Instr.) (Weindorf,
Briggs, Votion)

LP Jupiter 6.25179 AP (1st issue)裏ジャケにイアンとヘルマンの写真。カセットはJupiter 4.25179 CR 。
LP Jupiter 6.25782 AO (2nd issue) 表ジャケにシングルの曲名(In This World)のシール。裏ジャケには曲目のみ、写真なし。
カセットはJupiter 4.25782 CO。



REVISED MARILYN MILLER


You've Got To get Higher /
Now That I've Found You
(cmpsd.by William Lyall)
EMI 2418
1976

このA面を何の予備知識もなしに人に聴かせるのが、私の楽しみの一つである。こちらの
狙い通り、皆一様に驚いてくれる(驚いてくれた皆さん、ありがとう)。何故かというと、なんと
この曲、パイロットの唯一のインストゥルメンタル曲 ”55°NORTH 3°WEST”に歌詞を付けた
ものだからだ。このシングルは売れなかったらしいが、パイロット・ファンにとっては超豪華な
顔ぶれで制作されている。両面ともに作詞・作曲・編曲・プロデュースをビリーが担当、バック
は勿論パイロット、そして歌は元モデルのMarilyn Miller嬢。名前を見てピンと来た人もおられ
るでしょう、パイロットのアルバムでコーラスを担当していたマリリンその人です。彼女はイアン
の最初の奥さんで、グラスゴー出身、当時22歳。既に Jacqueline Jones という名でトップ・
モデルとして活躍していたが、それ以前にはGulliver's People というグループで歌っており、
全くの素人ではなかった。Marilyn Bairnson や Marilyn Martin の名でChris Rainbow や
Max Middleton らのアルバムにも参加している。現在はどうも歌う事をやめてしまったらしい
のだけれど、それがとても惜しまれる。彼女は実に伸びのある素晴らしい声をしているのだ。
声域も広く、歌だって上手い。もっと彼女の歌を聴きたいとしみじみ思う。

A面は、ビリーが大好きだというモータウン風のアップ・テンポな仕上がりで、ちょっとグロリア・
ゲイナー・タイプ。B面は対照的に少しテンポを落として、これまたビリーの得意のオーケストラ
入り。アレンジャー・プロデューサーとしての彼の手腕にも注目したい。

この曲を聴いた人たちは皆、このレコードを好きになってくれる。それが私のもう一つの楽しみ
である。(00.10.07 改稿)




10CC



Reds in My Bed
(Stewart/Tosh) /
Take These Chains
(Stewart/Gouldman)

Mercury 6008 036
1978



「モーリン・ハイツ」の発表直前にパイロットを離れたトッシュ君は、しばらくセッション活動
(ロジャー・ダルトリーのソロなど。詳しくはセッションのトッシュ君の項参照)をした後、
10ccのワールド・ツアーに同行する事になる。当時10ccは当初の4人が二人ずつの二組
に分裂してしまい、飛び出した二人(言わずと知れたG&Cである)の穴を埋めるために、
残されたEric StewartとGraham Gouldmanはサポート・メンバーを捜していた。Kevin
Godley と Lol Cremeの穴を埋めるのは容易ではない、何しろ彼らは二人とも楽器とコーラス
をこなし、しかもリード・ヴォーカルがとれるという逸材だった。結局、ずっと第二のドラマーと
して彼らを支えてきたPaul Burgess(Dr)の他に3人が選ばれる。今でもグレアムの良きサポー
ターであり、トッシュ君ともミュージカルの仕事を一緒にしている Rick Fenn(Gt)、元Arrival〜
KokomoのTony O’Malley(Kb)、そして我らがトッシュ君である。彼らは自薦他薦を含む山
のような候補者の中から選ばれたとされているが、実際は知り合いの紹介などが大きかった
らしい。但し、全員力のほどは折り紙付きで、彼らを手放したくなくなった10ccはツアー半ば
で「今後は6人で10ccを名乗る」と宣言した。ツアー終了後トニーが脱けるが、これは黒っぽ
い音楽性を持つ彼と10ccとの、誰にでも肯ける方向性の違いが原因だった。代わりに加入
したのが元Cockney RebelのDuncan Mackayで、このメンバーが商業的には最も成功したと
思われる。そしてアルバム"Bloody Tourists"が作られた。世界一周をテーマにした(?)この
アルバムに、「レッズ・イン・マイ・ベッド」は収められている。

この曲は、トッシュ君が共作しているだけでなく、何と!リード・ヴォーカルまでとっている。
コーラスに定評のある彼は、リードだって素晴らしいのである。再結成10ccが93年と95年に
来日した際にも彼は同行した。既に半隠遁生活を送っていて高音部が出なくなっている
エリック(私は10ccファンでもあるので悲しかった)に代わって最高音部をカバーしていたのは
トッシュ君だったのを、私は決して見逃さなかったのである。

写真はオランダ盤シングル。一番きれいだったというのがその理由である。共産国を揶揄した
ような詞に、当時日本盤では対訳者が 「この詩の内容について訳者の主張は含まれて
おりません」 と思わず注を入れてしまったくらいだが、今見ると別にどうということもない。時代
だなぁ。私は未見だが、プロモ・ビデオもある。

(追記) トッシュ君は現在プレスリーのトリビュート・ショウで全英を回っており、エデインバラ
公演の際にデイヴィッドの家に立ち寄ったそうだ。彼らはイアンも含めて今でも仲良しなので
ある。その時聞いてもらったことを記しておく。「僕はこの詞を、東ドイツから西側へと、共産主
義体制から逃げ出してきた人々のドキュメンタリーを見た後で書いたんだ。エリック(・スチュ
ワート)との共作で、ハリウッドでビデオも作った。アメリカではシングルにもなった」(00.05.24)
(そのまた追記)10ccマニアのiriomote氏から、「この曲はあちこちでシングルになっているが、
アメリカでなったという話だけは初耳だぞ」とのご指摘あり。調査続行します。(00.05.25)



SCOTCH MIST



Ra-Ta-Ta
(Juwens/Heilburg) /
Pamela
(Paton / Lyall)

EMI 2208
1974

3月のある日、掲示板の常連さんの一人のあっしいさんが、こんなレコードがあるそうですよ!
と教えてくれた。何と、B面がPaton/Lyallで、歌っているのもデイヴィッドだという。おお! そん
なものすごいものが!! と、ひとまずはパイロット公式ページの管理人氏にご注進に及ぶと、
「驚かせようと思って黙ってたのに…」と言いながら送ってくれたのだった。管理人氏がこれを
手に入れたのは偶然で、プロデュースがアラン・パーソンズなので彼の許に誰かから送られ
てきたのをよく見ると、「何ぃっっっ!!!」 という大発見だったとか。彼がイアンに訊ねたところ、
イアンは全く覚えておらず、デイヴィッドに訊ねてみると、「ああ、そう言えば…」 と思い出し
てくれたのが以下のようなお話。

当時、デビュー・アルバムを録音中だったスタジオのパイロットのところに、John Cavanagh氏
(トッシュ君の知り合いで、デビューに際して尽力してくれたEMIの人)が興奮した様子でやっ
て来て、「ヨーロッパで大ヒットした曲なんだけど、別名で出したらヒットするかもしれないぞ」と
言ったんだそうだ。それがA面の Ra-Ta-Taで、デイヴィッド曰く、一種のノベルティ・ソング。
彼らとしてはスコッチ・ミストを続けていくつもりがなかったため、わざとパイロットとは違う風に
音を作り、トッシュ君が歌った。結果は、残念ながらヒットせず。マーチング・バンド風というか、
バブルガム・ポップ風というか 明るく楽しく、罪もない代わりに、特に意味もなさそうな曲だけに、
一度聴いたら暫くは"Ra-ta-ta-ta-ta-ta-ta-ta-ta-ta-〜"というリフレインが頭から離れない
日々が続く。私は3日間ほどやられた。でも、この曲はReds in My Bed(10cc)以外にもトッシュ
君はリードを歌っていたのだという点で、画期的である。

そしてB面。これは何とも名状し難い雰囲気を持っており、録音も雑に思えるし、演奏も……
愛を以ってしても庇いきれない。プロデュースはアラン・パーソンズなのに何故?と思ったら、
アランがこの曲に関して何かしたかどうか定かではないという。その上、これはどうもデイヴィッ
ドとビリーが Craighall Studios(「図書館の扉」参照) で録音したデモのうちの1曲そのものら
しい。なるほど…。パイロットの別名バンドがあるなんて、世の中ってホントに油断できないなぁ、
としみじみ考えさせられた一枚だった。それにしても、ありがたきは友の力添え。あっしいさん、
Kirk、ありがとう。





CAMEL



The Single Factor
POCD-1830
1982

キャメルはこのアルバムから、事実上 Andrew Latimerのソロ・プロジェクトとなる。アル
バム・タイトルの意味するところには私の知る限り2説あって、アンディ・ラティマーの単
独の(single)作品だから、というものと、全曲シングル・カットできるような作りだから、とい
うものだが、どなたかご存知でしたら是非ご教授願います。「スノー・グース」(名作!)で
抱いていたキャメルのイメージが根底から覆されたアルバムだ。それほどポップ。私は大
好きだなぁ。どのくらい好きかというと、Breathlessの次に好き、つまり2番目。デイヴィッド
はベースとヴォーカルで参加している。中でも Heroes という曲ではリード・ヴォーカルを
とっている。「なかなかである」「いや、アイドル声でか細い」と賛否両論あるようだが、唱法
としてはKeatsでのそれに近いと思う。ただ、私がこのアルバムで最も強く感じたのは、デ
イヴィッドと Chris Rainbowの声が実によく響き合うということだった。声域も声質も似ている
だけに全く違和感なくとけあっている。

番号は日本盤のものです。

Dust And Dreams
PCCY-00339
1992

本当は、上の 「シングル・ファクター」 とこのアルバムの間に Stationary Traveller
いうアルバムがあって、そこでもデイヴィッドはベースを弾いている。でも、今はまだ全作
品を紹介する時間が取れないので、私が重要だと考えた作品を優先していくことにする。

これはジョン・スタインベックの長編 「怒りの葡萄」 をテーマにしたアルバム。

さて、一番好きなアルバムは「ブレスレス」でも、一番好きな曲となれば、迷わずこのアル
バムに入っている Rose Of Sharon だ。とにかくデイヴィッドの歌が凄い。このCDを買っ
てきて、何の気なしにかけて仕事をしていたのだが、この曲を一聴後、自分が泣いている
のに気づいて驚いた。詞の意味が耳からではなく、胸に直接すとーんと入ってしまったのだ。
こんなことは後にも先にもこれっきりだった。デュエットのメイ・マッケンナがまた実に素晴らし
くて、今もこの曲だけ、何度も繰り返し聴き続けている。こんな歌が歌えるなんて、デイヴィ
ッドはなんて素敵なおじさんになったんでしょう!(注・私にとって「素敵なおじさん」 は最大
級の誉め言葉)

番号は日本盤のものです。

On The Road 1982
CP-005CD
1994

キャメルのオフィシャル・ブート。「シングル・ファクター」 の時のツアーだが、メンバーが豪華!
デイヴィッドにクリス・レインボウは勿論のこと、何と我らがトッシュ君まで参加しているのだ。「ヒ
ーローズ」 も収録されている。ただ、どういうわけかデイヴィッドの出番はAメロだけで、その後は
クリス・レインボウが引き継いで歌っている。それでも、パイロット以外でデイヴィッドがリード・
ヴォーカルをとった正規盤のライブというのは今のところこれだけなのではないかと思うので、
その意味でも大変貴重なものだ。インサートには当時の写真もある。

番号はアメリカ盤のものです。

Harbour Of Tears
CP-006CD
1996

ラティマーさんのルーツを辿るというのが、このアルバムのテーマだという。私は勝手に 「涙の
波止場」 と呼んでいる。デイヴィッドはベースを弾き、1曲だけ Send Home The Slates
いう曲でリード・ヴォーカルをとっている。歌い方の雰囲気としては、Passions Cry に近いもの
がある。今のところ、キャメルではデイヴィッド最後の参加作品である。

というわけで、キャメルが来日する(2000年9月)という。前回の来日時には、一面のおじさん
達に完全に埋没してしまった私は、ラティマーさんの頭の天辺しか見えなかったのが心残り
だった。今度は踏み台の雑誌持参(帰りに駅で捨てられる!)という名案を友人に授けられて
いたので、キャメルでもおじさんの集団でもどんと来い!だったのだが、その頃は仕事が多い
ため、おそらくは行けない。悔しい。でも、成功を祈る。行かれる方は楽しんできて下さい。

番号はアメリカ盤のものです。


NEXT

HOME