ゼンサクさん特別寄稿  (03.07.29) 

LET'S TALK ABOUT ME! DAVID PATON氏との会見記




「ファンとして初めてDavid Patonに会った最初の日本人」であるゼンサクさんに会見記をお願いしました。
快諾してくださっただけでなく、貴重な写真までたくさんご提供いただき、このような素晴らしいものを掲載させていただく
ことが出来ました。感動の大作です。ゼンサクさん、本当にありがとう!……皆様、どうぞごゆっくりお楽しみ下さいませ。
(前書きおよびキャプション文責:戸村)




2003年7月 TOKYO 東京

私(ゼンサク)は管理人の戸村さんから「初めてDAVID PATON氏に会った日本人」との
認定を受けている。戸村さんから依頼をうけ、2002年11月に果たした「単独会見」の模様を
以下に書き綴ってみた。私は家族と共に1994年4月から3年間、そして2001年4月から
2年間の合計5年間を南ドイツの小さな街で過ごした。しかしながら、私の語学力は
英語、ドイツ語の双方ともに拙いものであり、以下の内容においても聞き違いや誤訳が
含まれている可能性が少なからずあると思う。その点をご承知の上で読んでいただければ
幸いである。


2002年11月 KAISERSLAUTERN カイザースラウテルン(1)

2002年11月9日(土)の夕方、私は妻子とともにアウトバーンを西に向かって走っていた。
目的地はドイツ南西部の街カイザースラウテルン。ブンデスリーガ1部のサッカーチームが
あること以外はまったく知らない街。しかし、今夜この街でスコットランドのシンガー
DONNIE MUNROのライブが行われる。そして、そのバンドのメンバーとして、あこがれの
ミュージシャンDAVID PATON氏がやってくる。驚くべきことに彼は終演後、
私に挨拶をしたいと言ってくれているのだった。

私は既にチケットを購入していたが、それは翌10日(日)にSTUTTGART近郊で行われる
公演のものだった。数日前に戸村さんを通じて、DAVID本人から「10日の公演は中止」との
連絡があり、急遽私はカイザースラウテルンに向かうことになったのだ。

まずインターネットで予約しておいたホテルにチェックインし、会場に向かう。既に外は真っ暗だ。
入り口で当日券を購入する。ホールの入り口では、CDやポスターの販売も行われていた。
DONNIEのCDに混じって、PILOTの最新作「BLUE YONDER」も並んでいた。
会場はおそらく300人も入ればいっぱいの小さなホール。日本でいう「オールスタンディング」で
座席はない。ドイツでは、開演中の酒もタバコも自由なので、先に来ていたドイツ人の観客の
中にはビールのグラスをもちこんで、すでに「できあがっている」人もいた。私は舞台下手の
いちばん前に陣取る。この位置はもちろんDAVIDの真ん前になる(見分け方は簡単だ。
ベースギターとベースアンプの場所を確認すればいいのだ)。

開演を待っていると、ドイツ人の女性がやってきて「あなたは日本人ですか?」と訊く。
「そうだ」と答えると、「あなたは、DONNIEのファン、それともDAVIDのファン?」とさらに訊いてくる。 
「両方好きだけど、今日はDAVIDに会いにきました。もちろんCHRIS RAINBOWさんも好きですよ」
「日本にもPILOTのファンはいるの?」
「ええ、たくさんいますよ」
うまく説明できなかったが、彼女には極東の島国にDAVIDのファンがいることが
不思議でならないようだった。
2002年3月のステージから

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